埼玉県行田市【古代蓮の里】の古代蓮について調べてみました。
行田市は昭和46年、小針地内に公共施設を建設するため、造成工事を行いました。
昭和48年、池の水面に多くの丸い葉が浮いていることに気がつき、調べてみると蓮の葉であることがわかりました。
地中深く眠っていた行田蓮の実が、この工事によって掘り起こされ、その後、自然発芽したものと思われますが、行田市のように多くの蓮の実が出土し、自然発芽して一斉に開花した事は、過去にも例がなく、全国的にも極めて珍しい事と言われています。
これを、埼玉大学名誉教授で植物学の権威である江森寛一(故人)が調査を行い、当時古代蓮として知られていた大賀蓮の例を参考に、2500年から3000年前のものと推定されました。
その後、蓮の研究家である神奈川歯科大学の豊田清修教授が昭和49年から昭和50年にかけて、古代蓮について調査研究した結果、この蓮はかなり原始的なものであることが判明しました。さらに、この蓮の実とその周辺の出土木片の年代測定をしたところ、1390年± 65年前のものであると言う結果が得られました。
これらのことを考え合わせると、この古代蓮は、概ね1400年から3000年前のものと推定されます。ロマンを感じますね。
古代蓮の里の蓮の開花時期は6月中旬から8月上旬まで、花の見頃は午前中です。是非、訪れてみてください。
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古代蓮の里
〒361-0024 埼玉県行田市大字小針2375番地1
電話:048-559-0770